Manga
Description
遠藤真志は二十五歳の営業マンで、仕事も家庭も順風満帆な日々を送っていた。最愛の妻・敦子と幼い娘・未来との三人暮らしは何の不満もなく、彼は幸せの絶頂にあった。しかしある日、自宅の玄関に見知らぬ男性用の靴があるのを発見し、妻の不倫が発覚する。悲鳴を上げる真志に、敦子は高校時代の恋人・コウキと共に離婚を要求する。激昂した真志は思わず「死ね」と吐き捨ててしまう。その翌日、敦子とコウキは遺体を縄で結び合い、海へ飛び込んで心中した。コウキだけが一命を取り留めたが記憶を失い、敦子は死亡した。

遺された真志は、シングルファザーとして未来を育てながら、敦子の葬儀や遺品整理に追われる。ところがコウキの妻・舞華はSNSのインフルエンサーであり、真志に慰謝料三百万円と毎月十五万円の生活費を要求する。拒否すると、舞華は真志が妻を追い詰めて自殺させたかのような虚偽の情報を拡散。職場にも匿名のクレームが殺到し、真志は営業のエースから本社の書類整理課へ左遷される。周囲の偏見とネット上の誹謗中傷に耐えかね、彼もまた死を選ぼうと、敦子が命を絶った自殺の名所へ足を運ぶ。

そこで真志は、同じく崖から飛び降りようとしていた女子高生・羽住鈴と出会う。鈴は父親を交通事故で亡くした後、母親がネズミ講にのめり込み、借金を返すために風俗で働けと迫られた末に絶望していた。真志は「女子高生と心中したら面倒だ」と強引に鈴を引き留め、コイントスで生死を決める賭けを持ちかける。コインは海に落ち、結果は出なかった。その夜、二人は車の中でカラオケをし、鈴は初めて笑う。真志は疎遠になっていた鈴の祖母・キヌエに連絡を取り、鈴を佐賀へ送り届ける。別れ際、鈴は真志に「毎日スタンプを送るから、生きている証拠にしてほしい」と約束させる。

佐賀で新たな生活を始めた鈴は、転校先の高校でクラスメートの鈴田祐や都と友情を育む。真志への恋心を自覚した鈴は、東京で就職して再会することを目標に定める。しかし祖母のキヌエに認知症と末期癌の症状が現れ、介護と進路の板挟みになる。一方、真志はメロンパン屋の店主・叶絵と出会い、彼女の事業を手伝いながら「わらび餅メロンパン」のヒット商品を生み出す。叶絵もまた不倫されたシングルマザーであり、互いに傷を抱える者同士として絆を深める。

コウキは記憶を取り戻さないまま、舞華に洗脳される形で家族生活を続ける。しかし舞華が隠していた敦子の遺書には、心中ではなく真志との生活をやり直したいという本音が記されていた。敦子がコウキと共に死を選んだ理由は、完璧すぎる夫への劣等感と精神的な病が背景にあったことが示唆される。

鈴は高校卒業後、東京での就職を実現し、真志との再会を果たす。しかし真志は年齢差や娘の存在を理由に鈴の想いを受け入れない。それでも鈴は諦めず、祖母の介護やバイト先でのセクハラに耐えながら成長していく。最終回に向けて、鈴田祐がコロンビア留学から帰国し、鈴への想いを再燃させる。真志と叶絵のビジネス関係も順調だが、舞華が再度現れて遺書の真実を巡る新たな波乱を予感させる。絶望の底で出会った二人が、それぞれの地獄を乗り越え、再生の道を模索する物語である。
Information
Shinjū End
シンジュウエンド
Type: Manga
Date: 09/08/2023
Categories
Genre
Drama
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Staff
  • Story & Art
    Chika Semoto